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2021/03/18 17:18

アーユルヴェーダは世界四大医学の一つで、インド・スリランカ発祥の伝統医療で、約5000年前を起源に体系化されてきた生命科学です。古代インドで成立した後に、中東のユナニ医学に影響し、アジア各地域に伝播して中医学や漢方の起源となりシルクロードを渡って西洋医学の基礎となったと言われています。古代から受け継がれた知恵、膨大な植物利用体系と現代の先端科学との融合により無限の可能性を秘めています。
アーユルヴェーダは、単にオイルマッサージのことだけではありません。
サンスクリット語のアーユス(Ayus=生命)とヴェーダ(Veda=知識(知識/真理/科学)を組み合わせた言葉で、病気や不調から心身を守るための治療法はもちろんのこと、睡眠・食事・運動なども含めた日常生活の過ごし方、生命観の考え方などまで、包括的に含めた生命の科学なのです。
アーユルヴェーダは、病気の患部だけを治すことを目的とせず、心と精神の健康も含め、総合的な健康と治癒を目指すものです。
精神的な不調に対しても、バランスの乱れがその原因とされます。アーユルヴェーダではバランスが取れている状態を健康とし、崩れた際には、バランスを整え本来あるべき状態を目指すのが基本的な考え方なのです。Body(身体)・Mind(思考・感情・記憶などをつかさどる心)・Spirit(精神)」の統合、身体・心・精神が互いに作用し合っているという考え方です。
自分自身の身体や心の状態を知り癒し、健康で快適な生活を送るための知恵を授けてくれるヴェーダの著者は僧侶であり、科学者であり、医師でした。自然科学と同様に、治療法(内科/外科/精神科)、病気予防法、長寿法が口伝で伝えられ、後にヴェーダに書きとどめました。
アーユルヴェーダでは、身体的な効能のみでなく、精神面へのアプローチも重視され、医学だけでなく、科学や哲学の概念、ヨガや音楽、生活の知恵のような生き方全般の知恵や知識も含まれています。対症療法的な西洋医学で扱われる領域よりももっと幅広いもので、根本的な考え方が
「自然にそった生活」を基本としていることも大きな特徴です。